基本政策✽暮らしやすい生活環境の整備✽(2)

基本政策✽暮らしやすい生活環境の整備✽(1) より続く

◇市南部地域対策
過疎化対策、定住人口対策として、都市住民と農業者との交流、農業後継者の研修、支援、耕作放棄地の解消に努め、また、 調整区域内での建築制限の規制緩和の期限を延長し、 通学、 通院、通勤、買い物等のためのデマンド交通システムの本格運行も開始しました。その効果を見極めながら、更なる方策を検討します。また、JR線、京成線へのアクセス向上と根郷地域の慢性的な交通渋滞を解消する為、都市計画道路馬渡・萩山線、太田・高岡線、寺崎・石川線の整備を促進します。

◇市街地における都市計画道路の整備
四半世紀にわたる懸案であった都市計画道路勝田台・長熊線志津霊園区間は、粉骨砕身の取組みにより昨年 11月 27 日に開通しました。これにより交通渋滞や生活道路への車の侵入などが解消されています。今後は、ユーカリが丘地区の開発に伴う交通渋滞等を緩和するための国道296 号バイパス等の整備を促進し、都市計画道路井野・酒々井線、臼井地区の県道臼井印西線バイパスについても整備を推進します。また、自転車走行レーンの設定を順次検討します。

◇市街地の再生
首都圏でも課題となっている空き家対策など、時代の変遷により住宅地等の再整備が必要となっている地域があります。 空き家の活用を促進する為に昨年設置した空き家バンクを更に活用し、空き家対策を進めます。NPOの中には、おもてなしの活動をする団体もあります。観光やまちなみの保全という視点から市民との協働についても検討します。また、南口自転車駐車場の改修など志津駅周辺の公共施設、公園、道路等の整備を内容とする都市再生事業を実施します。また、京成佐倉駅周辺については、新町どおりや岩名運動公園方面も見据え、 各公共施設のあり方も含め、 再整備へ向けて着手します。検討にあたっては、歴史と文化のまち佐倉の表玄関として、周辺の歴史資産、小道等も資源として捉え、観光振興にも配慮することとします。

◇地球規模での環境破壊、エネルギー問題等低炭素社会への対応
佐倉市地球温暖化対策は地域推進計画及び対策実行計画に基づき、省エネルギー、再生可能
エネルギーの普及を促進します。省エネルギーの観点から、市内の街路灯の LED 化を促進します。

◇おいしい水、きれいな水の確保
現在の地下水規制は、制定当時には無かった利用形態が生じるなどの環境変化に対応する為に、見直しが必要な時期となっていると考えます。 有限の資源である地下水を次世代にきれいなまま継承することを前提に、千葉県等関係機関に地下水の保全、汚染防止、利活用について新たな枠組みづくりを要望します。

◇自然環境の保全
佐倉市の豊かな里山、谷津等の自然環境を保持するように努めます。特に希少生物なども確認されている仮称西部自然公園内の里山、 谷津については、 市民団体などとの協働によりその保全を図り、貴重な自然環境を保護します。

◇空間放射線量測定、食品放射線検査の継続
原発事故直後から、佐倉市は比較的放射線量の低い地域でしたが、念には念をいれ、国の重点調査区域の指定を受け、国よりも厳しい基準で、空間放射線量の測定や必要な対応を行ってきました。現時点で基準値を超える場所はありませんが、更に念のため空間放射線量の測定、給食食材等の放射線検査を継続します。

◇佐倉図書館の整備
老朽化している佐倉図書館の改築整備に着手します。改築にあたっては市全体の公共施設の配置、今後の佐倉地区のまちづくりなどを勘案して、位置・手法など総合的に検討します。

◇新生佐倉市民カレッジの創設
市民カレッジに加え、コミュニティカレッジを開設し、地域の次世代を担う人材の育成を進めるとともに、市民の学習機会を拡充してまいりました。
これら市民カレッジ、コミュニティカレッジ、しづ市民大学などを有機的に再構成し、市民協働の観点を加え、学習内容の多様化と専門化、修業後の公益活動を見通した事業展開を進め、新生佐倉市民カレッジを開設し、生涯学習の更なる充実と地域活動の振興を図ります。