基本政策✽暮らしやすい生活環境の整備✽(1)

誰もが、安全で、綺麗で、利便性の高い、快適な生活環境の中で、都市の便利さと豊かな自然を併せて享受できるまちを目指して、防災対策、環境保全、道路の整備、通学・通院・通勤に必要な交通の確保などに取り組んできました。引き続き、エネルギー、地球環境なども含めた広い視野をもって、地域コミュニティの活性化、都市基盤の充実を図ります。

◇大地震に備えた防災体制の充実
近い将来高い確立で発生が予想される首都直下地震等に備えて、指定避難所となる小中学校施設等の耐震化を進め、各避難所に防災井戸を整備してきました。これらに加え、今後は小中学校給食室を災害時に利用できるように、施設の改修等に合わせて検討を進めます。

◇市民協働による防災力の強化
防災対策においては、災害への備えと地域の協力が極めて重要です。東日本大震災では、行政による対応に限界があることを改めて認識しました。この経験を踏まえ、自主防災組織の設立や運営に対する支援を強化するとともに、自治会・町内会等とも連携をして、障害等により災害時に支援を必要とする方々への支援体制の充実を図るなど、地域における自助、共助の力を高めるように努めます。

◇ゲリラ豪雨を想定した内水・河川の水害対策
近年の台風等による被害を教訓に、印旛沼の水位を管理する水資源機構等と協議を行い、大雨が見込まれる場合には沼の水位をあらかじめ下げていただく措置を執ることとなりました。今後も、関係機関との連携を図るとともに、市の防災体制や施設等の改善に努めるなど、ハード・ソフトの両面から水害対策を推進します。

◇防犯対策の推進
千葉県警の協力を得て設置した安全安心管理官を要に地域の防犯活動、行政対象暴力の一掃に努めてきましたが、今後も安全安心管理官を配置する体制を継続するとともに、市民の皆様の協力を得ての防犯パトロールなどに加え、今後は、地域の実情を見極める中で、自治会・町内会等の防犯カメラ設置についての支援も実施してまいります。

◇印旛沼の水質浄化
佐倉の自然を代表し、飲料水としても利用されている印旛沼を、昔のように、きれいな、泳げる沼にまで回復することを目指し、環境大臣、農水大臣に直接要望するなど、県や国に働きかけをしてきました。 引き続き、県と協力して沼底の浚渫や植生帯の設置による浄化実験を推進するとともに、流域市町と連携して、水の流動化など更なる対策を検討・実施するよう国県に要望します。

◇産業廃棄物、残土処分、不法ヤードの徹底的監視、不法投棄等の防止
産業廃棄物や残土の不法投棄は絶対に許さず、違反者の逃げ得を許さないとの方針のもと、不法投棄防止監視員を配置し、地域や県など関係機関との協力により防止に努めてきました。この体制を維持強化します。また、不法ヤードなどの新たな課題に対して、県や警察などの関係機関との連携を図り、監視、取締りなど対策を進めます。

◇不当な格差、差別の無い佐倉
人は不当な差別や格差、不条理を強いられてはならず、市民生活では人権が当然に尊重され、守られなければなりません。人権問題は時代の変遷とともに複雑化・多様化しています。今後も「人権尊重・人権擁護都市宣言」の精神を踏まえ、佐倉市人権施策推進指針に基づく施策を推進するとともに、引き続き人権・平和等の啓発センターの検討を進めます。また、平和首長会議を通して、核兵器廃絶など、戦争や紛争のない平和な社会の実現にむけて積極的に努力します。

◇地域コミュニティの拠点整備
地域における互助、 共助は今後ますます重要性が高まると考えます。 それらを促進する拠点として、市内5番目のコミュニティセンターとなる(仮称)千代田ふれあいセンターを整備します。

基本政策✽暮らしやすい生活環境の整備✽(2) へ続く